釜山を自分たちの目で

釜山日本人学校長 武 田  亮 
(現 福島県船引町立今泉小学校長)

 釜山日本人学校のすべてのみなさんに、この本を差し上げます。
 最初に「釜山」が作られたのは1985年でした。そこには今520ウォンの市内バスが120ウォンと書いてあります。しかも、中はすべてワープロなどを使わずに手書きの本で、当時の先生方の熱意が直接伝わってきそうな本です。その次に発行されたのは「わたしたちの釜山」として1988年、ソウルオリンピックの時です。韓国が急激に発展する様子が強く感じ取れる本になっています。日本人学校のスクールバスが、「サミック幼稚園」といっしょだったこと等ものっていて、今も学習の大切な資料として生きています。
 新しい「釜山」は学校のパソコンで作られました。教科書作りで先生方が皆さんに期待するものは「豊かな国際性」を養う次の4つであります。
@ 釜山の自然、文化、暮らしをよくする工夫、日本とのつながりに関心を持ってほしい。
A 実際に自分の目で見、調べて、様々な方法で表現してほしい。
B 自ら問題を見つけ、自分の考えや生活と較べながら、さまざまな見方・考え方ができるようになってほしい。
C お互いの良さを認め合い、助け合って問題解決をし(学習をし)国を超えた友情・連帯の考えを持ってほしい。
 この本は、社会科や「釜山」の時間に使う大切な資料の一つですが、次のような特色を持っています。
先生方とみなさんがいっしょに学習しながら1年間かけて作った本であること。だから、本のすみずみに、みなさんが登場します。
単なる釜山の案内でなく、みなさんが、自分で釜山のことを学習しやすいように、工夫してあること。
本の内容が写真も含めすべて、学校のパソコンにも入力されており、一人一人自分の「釜山」を作れるようになっていること。
最後のページに書いてあるように、市役所をはじめ釜山市内の多くの方々に協力していただき、「国際親善」として作成されていること。
やさしい言葉で書いてありますが、大人の人が釜山を知るのにもおおいに役立つようになっていること。
日本でも韓国でも、私たちのために、多くの人たちが、活躍していることが、分かるようにつくられており、国際理解が深まるようになっていること。
 こうした理由で、「釜山」は世界一の教科書であります。しかも、先生方が、自分でパソコン入力したり、絵を描いたり夜遅くまで仕事をして完成した愛情いっぱいの教科書です。さあ、この本を手にした皆さん、自分たちの目で、釜山を知るためにでかけましょう。